乾燥わかめの戻し方で注意する点は?食中毒にならない方法

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乾燥わかめの戻し方で注意する点は?食中毒にならない方法
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多くの主婦がスーパーマーケットでよく目にし、気がつくと買い物かごに入れているアイテムの中に、乾燥わかめが含まれているのではないでしょうか。

乾燥わかめは、その手軽さから、多くの家庭で常備されており、キッチンで頻繁に使われています。

しかし、乾燥わかめの正しい扱い方をわかっておかないと、予期せぬ問題に直面することも

また、間違った戻し方をすると、食感が悪くなったりもします。

また扱い方によっては最悪の場合、食中毒を引き起こす恐れもあります。

そこで今回は、

  • 乾燥わかめの正しい使い方
  • 保管方法
  • 食中毒を防ぐためのコツ

などを紹介します。

目次

乾燥わかめの戻し方で注意する点は?

乾燥わかめは、食物繊維やミネラル豊富なわかめを、なんといっても手軽に食生活に取り入れられる便利な食材

お味噌汁やサラダ、酢の物にスープと、とにかくいろんな料理に大活躍してくれますよね。

乾燥わかめの使い方として、ダイレクトにそのまま使う派、もしくは水で一度戻して使う派のどちらかかと。

ダイレクトに使う人は、恐らく戻す手間を割愛したいのではないでしょうか。

実はわかめを戻す作業はとてもシンプルで、更にちょっとした一手間を加えることで、ダイレクトに使って食べるよりも美味しく食べることができるようになるんです。 

乾燥わかめを戻す方法

1.水で戻す

乾燥わかめを戻すときは、たっぷりの清潔な水に10分程度浸しましょう

お水がわかめの約10倍以上あるのがポイント。

2. 水を変える

水を捨て、清潔な新しい水に変えて、さらに5分程度浸しましょう。

より一層みずみずしさが出てきますよ。

3. 軽く絞る

戻したわかめを、軽く手で水気を絞ります

ただし、強く絞りすぎると、わかめが傷んで残念なことになってしまうので、力加減は要注意。

塩分について

塩蔵わかめは塩がジョリジョリついていますよね。

明らかにそのまま使うととんでもない塩味になることが容易に想像できますよね。

実は、塩蔵されていない乾燥わかめでも、わずかに塩分が含まれている場合があります。

塩味を抑えたい場合は、2回以上清潔な水に交換して浸すと良いでしょう。

塩が残っていると、意外と塩味が料理に出てしまって、塩っ辛い料理ができてしまいかねないわ。

水で戻してから使う

乾燥わかめをそのまま食べると、胃の中で相当膨らんで、圧迫感満腹感を感じます。

また、胃で膨らんだわかめが、消化不良を起こす可能性あります。

また、とても稀ですが、膨らんだわかめが消化管を塞いでしまうことも。

水道水を使う場合、塩素が気になる人は、一度沸かしてから冷ました白湯を用いるといいかもしれないわ。

小分けで戻す

料理の手間と時短を考えて、ついつい必要量を一度に戻そうとしていませんか。

実は一度に大量に戻すと、わかめ同士がくっついてしまい、均等に戻らないことが。

少量ずつに分けて戻すと、全体がきれいに戻ります

けど、めんどくさいって思ってしまうよね。

素早く戻す

わかめに含まれるアルギン酸といった、水溶性食物繊維が水に溶け出してしまう性質があります。

水で戻す際は長時間さらさないようにすることが大切です。

わかめが元に戻ったら、なるべく早く水を捨てましょう

開封後のものは湿気や汚れが入らないように、乾燥を保ちながら密閉保管が望ましいですよ。

乾燥わかめで食中毒にならない?

乾燥わかめは、お味噌汁やサラダやお吸い物など、本当にいろんな料理に使えてこの上なく便利ですよね。

だけど一方で、過去に乾燥わかめを用いた料理で食中毒が発生した事例もあるんです。

そう聞くと、気になる人も多いわよね。

乾燥わかめは、正しく使えば食中毒の心配はないといわれています

戻し方や保存方法に気をつけて、便利な乾燥わかめの美味しさを楽しみましょう。

乾燥わかめを安全に使うためのポイント

衛生的に扱う

乾燥わかめだけではありませんが、食材に触る前には、手をしっかり洗いましょう

乾燥してるので、お菓子を触るような感覚かもしれませんが、口から体にはいっていくもの

そして、戻した後のわかめは、なるべく早めに料理に使いましょう。

時間が経てば経つほど、細菌が増えていきます。例えどんなに手をきれいにしていても、空気中には色んな雑菌がいるの。それらがわかめに付着し、適切に保存していなければどんどん増殖しちゃうわ。

戻したわかめの適切な保存

乾燥わかめはカビやすい食材ではありませんが、衛生的な保管は大切

できるだけ早く使い切ることが望ましいですが、使い切れない場合は冷蔵庫で保存しましょう。

特に夏場は、室温においているだけでも雑菌が増えやすい状況です。

例えば大腸菌は、春先の気温でも活発であっという間に増えてしまうことで有名。病原性がないものでも、あっという間に増える雑菌は多いので、人の手が触れる食材などには、意識的に必ず衛生面で気をつけておきたいわ。

乾燥わかめの購入ポイント

お手軽で美味しくいただけますが、どれを購入すればいいのか迷ってしまうこともありますよね。

そこで、乾燥わかめ選びのポイントを紹介します。

原産地

わかめの産地によって風味や食感が異なります

例えば、三陸産のわかめは肉厚でしっかりとしたシャキシャキ食感が特徴。

三陸のわかめは品質が高いとされ、全国生産量1位

親潮と黒潮がまざる世界三大漁場の1つの、栄養豊かな海域で育つわかめです。

また、瀬戸内産わかめは、柔らかく繊細な味わいが楽しめます。

中でも、鳴門の渦潮を生み出す激しい海流の中で育つシコシコ食感の鳴門わかめが有名で、三陸に次ぐ生産量です。

また養殖鳴門わかめの生産は、春の種作りから始まり、夏の間に陸上水槽で管理され、種苗は秋に数mmの小さな芽になります。

そして冬の間に養殖されたわかめは、春に収穫され、湯通し塩蔵わかめや糸わかめなどに加工されます。

中でも2月~3月頃に採れたわかめは「新わかめと呼ばれ、特に美味しいと言われています。

個人の好みになるので、産地を意識しながら食べると好みのわかめを見つけることができますよ。

私は三陸わかめのコリコリ肉厚食感がツボ。

乾燥わかめの加工方法

乾燥わかめは、生わかめをそのまま乾燥させたものから、塩蔵された後に乾燥させたものまで、加工方法も多岐にわたります。

塩蔵されていない「素干し」のわかめは、塩分が少なく自然の味が楽しめます

一方、塩蔵された後に乾燥されたわかめは、戻す時に塩抜きの手間がありますが、保存が便利です。

また、乾燥方法には自然乾燥機械乾燥があります。

自然乾燥時間がかかりますが、わかめの風味がより良いといわれています。

一方機械乾燥早いですが、風味が損なわれる可能性あり。

どちらが良し悪しとはいえませんが、用途や好みに合わせて選ぶといいですね。

形状や色

乾燥わかめは、カットされたもの、長いままのもの、粉末状になっているものなど、形状もさまざま

味噌汁やスープに使うなら、手間なくすぐに使えるカットされたものが便利ですね。

一方、自分で好みの大きさに調整したい場合は、長いままのものを選ぶと良いでしょう。

サラダやトッピングには、粉末状のものも使いやすいですね。

また、わかめの色味については、良質の乾燥わかめの色は緑がかった茶色で、形状が均一であることが多いです。

色が褪せているものや、不自然に変色しているものは避けた方がよいでしょう。

私は便利だからカットわかめばかり使ってるわ。

わかめの栽培方法

天然もの養殖ものがあります。

天然ものは自然の海で育ったわかめで、風味が豊かですが、季節によって収穫量が変動します。

養殖ものは一年中安定して入手可能で、品質も均一ですが、天然ものほどの風味は期待できないかもしれません。

乾燥わかめをそのまま味噌汁に入れてもいい?

乾燥わかめだからこそ「乾燥わかめをそのまま味噌汁に入れても大丈夫かな?」と考える人も多いでしょう。

いや、すでにそのまま入れることは日常茶飯事、とういう人もいるかもしれませんね。

乾燥わかめは手軽に栄養を摂取できるし、料理にも彩りと食感をプラスしてくれる一品。

お味噌汁にそのまま入れることについて、少し詳しく見ていきましょう。

味噌汁にそのまま入れるメリット

味噌汁に乾燥わかめをそのまま入れることのメリットは、ズバリ簡単かつ時短

戻しの手間が省けるので、忙しい時でもすぐに味噌汁に追加できます。

特に朝の忙しい時間などには、簡単にミネラル分などの栄養を加えることができます。

ですが、乾燥わかめをそのまま味噌汁に入れるにあたって、少し気をつけておきたいことも。

使用量

乾燥わかめは水に戻すと3倍以上も膨らみます。

そのまま入れると、予想以上に膨らんでしまい、味噌汁がわかめだらけに。

ものによっては、塩っ辛い味がお味噌汁へ出て、塩辛い味噌汁ができあがるわ。

食感

戻す時間が短いと、中心部まで十分に柔らかくならず、思ったより硬い食感になることがあります

しっかり浸しておきましょう。

衛生面

乾燥過程でわずかに埃などが付着している可能性があります。

そのまま使うと、それらを摂取してしまうことになります。

キッチン周りも意外とホコリが多い場所

気になるなら、水で戻しながら洗う方が無難です。

わかめに含まれる栄養素とおすすめの調理法

わかめに含まれる栄養素は、カリウムナトリウムカルシウムマグネシウムヨウ素食物繊維が挙げられます。

血中の塩分の調整筋肉や神経の機能骨や歯の維持基礎代謝の調整、そして便秘改善など、ミネラルは分は多岐にわたる効果を持っています。

油を使用して調理する

わかめに含まれるβ-カロテンは、体内でビタミンAに変換され、粘膜や皮膚の健康維持に関わっています

β-カロテンは熱に強く油と組み合わせることで効果的に栄養素を吸収できるため、炒め物やあえ物などの調理法がおすすめです。

おすすめの1品「わかめのゴマ油和え」

わかめの栄養素を最大限に活かすために、油を使った調理と、水での戻し時間を短くすることを考慮したおすすめ料理。

わかめのβ-カロテンを効率よく摂取できるだけでなく、水溶性食物繊維の流出を最小限に抑えるものです。

好みに応じて調味料等を調整してくださいね。

わかめのゴマ油和え

材料(2人分)

– 乾燥わかめ 10g

– きゅうり 1本

– にんじん 小1本

– ゴマ油 大さじ1

– 醤油 小さじ2

– みりん 小さじ1

– 白ごま 少々

– 塩 少々(きゅうりとにんじんを和える用)

作り方

1. わかめの下処理

乾燥わかめをたっぷりの水で1〜2分程度さっと戻し、水気をしっかりと絞ります。水に長時間浸さないよう注意してください。

2. きゅうりとにんじんの下処理

きゅうりは薄切りにし、にんじんは細切りにします。

切ったきゅうりとにんじんをそれぞれ塩少々で和え、しんなりさせた後、水気をしっかりと絞ります。

3. 和える

ボウルに戻したわかめ、きゅうり、にんじんを入れます。

ゴマ油、醤油、みりんを加えてよく和えます。味が均一になったら、白ごまを散らして完成です。

この料理はわかめを短時間で戻し、ゴマ油を使ってβ-カロテンの吸収を高めることがポイントです。

また、きゅうりとにんじんを加えることで、食感のアクセントと栄養バランスの良さをプラスしています。

さっぱりとした味わいで、わかめの栄養を効率よく摂取できる一品です。

ただし、わかめに含まれるヨウ素は過剰摂取に注意が必要といわれています

特に甲状腺機能に影響を与える可能性があるため、たべすぎることなく、適量を心がけましょう

まとめ

いかがでしたでしょうか。

乾燥わかめの戻し方や、食中毒にならないための注意点保管方法などについてお伝えしました。

乾燥わかめは手軽で栄養価が高く便利な食材ですが、正しく扱うことでその良さをさらに引き出せます。

乾燥わかめを上手に使いこなして、毎日の食事に彩りと栄養をプラスしましょう。

手軽に使える乾燥わかめも、少しの知識と気配りで、食生活をもっと楽しく、もっと健康的にすることができます。

好みの産地のわかめを見つけ、美味しいわかめの料理で、家族の食卓を笑顔でいっぱいにしましょう。

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