多くの人が抱える悩みのひとつに、鼻息の荒さが挙げられます。
日常の様々な場面で、自分の鼻息の大きさに気づくことがあるし、時には友人や家族、または恋人から指摘されることも。
特に、集中したい時や静かに読書をしたい時、就寝時に少し目立ってしまうなど、鼻息の荒さは、個人の悩みだけでなく、周りの人にも影響を及ぼす場合も。
些細なことから日々の生活に大きなストレスを感じることもあります。
故に「もしももっと静かに息ができたら」と願う人も少なくありません。
そこで今回は、
- 鼻息が荒くなる理由とその解決策
- 睡眠中の荒い鼻息の原因と対策
について掘り下げていきます。
鼻息が荒くなる原因は?
鼻息が荒いと、やっぱり恥ずかしいし、何より自分自身が気になってしまいますよね。
原因はいくつかありますが、対処法がきちんとあります。
その原因を理解すれば、解決に繋がっていくことになりますよ。
大切なのは、無理をせず自分の体と上手に付き合っていくことよ。
鼻息が荒くなるってどんな状態?
鼻息が荒くなるというのは、普段よりも鼻息が大きくて、音がする状態のこと。
これにはいくつか原因がありますが、大きく分けると「鼻の通りが悪い」と「呼吸が浅く速くなっている」の2つに分けられます。
鼻の通りが悪い場合
風邪やアレルギー
風邪をひいたり、花粉症といったアレルギー症状がでてくると、鼻の中の粘膜が腫れてしまい、空気の通り道が狭くなってしまいます。
そのため、空気が通るのも一生懸命になっていて、結果荒くなってしまっているんですね。
鼻中隔偏位
鼻の中を左右に分けている壁(鼻中隔)が曲がっていると、一方の鼻の通りが悪くなることがあるといわれています。
これは先天的な要素で生まれつきのこともあれば、後天的に怪我などでなってしまうことも。
鼻ポリープ
鼻の中にできる小さな腫れ物で、鼻茸とも言われるものです。
鼻の粘膜が一部膨らんで、鼻の中で腫れ下がってしまうもの。
鼻ポリープが大きくなると、鼻の通りを塞いでしまって鼻息が荒くなる原因になってしまうんです。
大きいものは親指大、複数ある場合もあり、鼻の入口から見える場合も。
乾燥
秋以降、空気が乾燥してくると、皮膚だけでなく、鼻の粘膜も乾燥してしまいます。
すると空気が通りにくくなってしまいます。
感覚的に、シューシューしてる感じよね。
呼吸が浅く速くなる場合
運動した後
例えばスポーツや激しく動いた後など、体が酸素をたくさん必要とする時は、呼吸が速く浅くなっています。
学生の頃、部活のときには、フーフーなってなかったかしら?
ストレスや緊張
ドキドキしているときや緊張しているときも、呼吸が浅く速くなりがち。
心臓がドキドキして、呼吸も浅くなってるから、そんなときは深呼吸を。
環境の変化
高いところに行ったり、気圧の変化が激しい場所では、体が酸素を取り込もうとして呼吸が速くなることがあります。
空気が薄いところでは、しっかり酸素を吸わなくちゃいけないものね。
鼻息が荒い時の直し方は?
鼻息を落ち着かせるために、いくつかの方法があるので、見ていきましょう。
水分をしっかりとる
そもそも体が水分不足になると、鼻の粘膜も乾燥しやすくなり、鼻詰まりを悪化させてしまいます。
水やお茶などをこまめに飲んで、体を中から潤してあげましょう。
皮膚の張りも変わるらしいわ。
温かい飲み物でリラックス
温かいお茶やスープを飲むと、鼻の通りがよくなりやすいと言われています。
ラーメンを食べると、鼻がスースーする経験があるのではないでしょうか。
リラックス効果もあるから、一石二鳥ね。
加湿器を使う
空気が乾燥すると、鼻の粘膜も乾燥してしまい、詰まってる感じもしますよね。
加湿器を使うことで、室内の湿度を保ち、鼻の乾燥を防ぐことができます。
鼻うがいをする
鼻うがいという言葉を聞いたことがありますか?
専用の器具を使って、鼻に入っても痛くならない濃度の塩水で鼻の中を洗います。
鼻の中の汚れや粘り気のある鼻水を洗い流して、鼻息が楽になります。
ドラッグストアでも販売されてるわ。
ストレッチや軽い運動
身体を動かすことで、血行が良くなり、鼻詰まりが解消されやすくなります。
簡単なストレッチや、散歩などの軽い運動から始めてみてもいいでしょう。
アレルギー対策
アレルギーが原因で鼻息が荒い人は、アレルギーの原因となるものから離れる工夫をしましょう。
例えば、花粉症の人は、外出から帰ったらすぐに着替えたり、洗顔をしたりして、花粉を体から落とすようにしてみましょう。
花粉を落とすのは効果あるとおもうわ。例えばホコリアレルギーで喉がかゆい時に、うがいをすると落ち着くのよ。
適切な治療を受ける
鼻中隔偏位などといった、鼻の構造に問題がある場合や、鼻ポリープなど、他に病気が隠れている可能性がある場合も。
鼻息がずっと荒いと感じたら、耳鼻咽喉科でまずは診てもらいましょう。
睡眠中の鼻息が荒い原因は?
日中の話ではなく、家族から「夜中に鼻息がうるさい」と言われたことがある人も多いでしょう。
夜中に荒くなるのにも、いくつかの理由があります。
多くは生活習慣の見直しや、適切な医療の受診で改善することが可能です。
なぜ夜になると鼻息が荒くなるのか、その原因と対策について、わかりやすく見ていきましょう。
原因
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
睡眠中に呼吸が一時的に止まることが繰り返し起こる病気です。
その結果、無意識に鼻息が荒くなってしまいます。
睡眠時無呼吸症候群のタイプは2つあり、最も一般的といわれているのが、閉塞性睡眠時無呼吸症候群。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に喉の筋肉がリラックスし過ぎることで、気道が部分的または完全に塞がれ、呼吸が一時的に停止する状態です。
気道が狭くなると、酸素が肺に届きにくくなり、血中の酸素濃度が下がることがあります。
体は酸素不足を感知して一時的に覚醒し、気道を開けて正常な呼吸を再開します。
このサイクルが夜通し続くことがあります。
結果、寝ているつもりでも体は寝不足で、日常生活に影響を及ぼす場合も。
運転中や仕事中、幼稚園や学校での勉強中にいきなり眠気がおそってきます。
アレルギー性鼻炎
花粉やハウスダストなどのアレルゲンに反応して、鼻が詰まったり、鼻水が出たりしますよね。
これが原因で、夜間に鼻息が荒くなることも。
アレルギーがあると、鼻の通りが悪くなるため、自然と鼻息が荒くシューシューなりがちです。
鼻中隔偏位
夜中だけに限ったことではありませんが、鼻の仕切りである鼻中隔が曲がっている状態だと、鼻の片方がつまりやすくなり、睡眠中に鼻息が荒くなる原因になります。
身体の構造からみるなら、子供だと扁桃腺の肥大や下顎が小さい、などがあげられるわ。私の友人の子供も、幼稚園年中さんで扁桃腺肥大等で睡眠時無呼吸症候群になっていたわ。
肥満
体重が増えると、就寝時に首周りの脂肪が増えて気道を圧迫し、呼吸がしにくくなることがあります。
その結果、鼻息が荒くなることがありますよ。
体重管理をしっかりとしましょう。
睡眠時無呼吸症候群の一因よ。
寝る姿勢
うつ伏せや横向きで寝ると、鼻や喉の圧迫が増えて、鼻息が荒くなりやすいです。
背中をまっすぐにして寝ることで、気道が開きやすくなります。
アルコール飲料
就寝前のアルコール飲料は、喉の筋肉をリラックスさせ過ぎて、気道が狭くなる原因に。
鼻息を荒くする一因です。
睡眠時無呼吸症候群の一因でもあり、大人は気をつけたいところ。
対策
睡眠中の鼻息が荒くなる理由は、ほとんどが「呼吸がしにくい状態にあるから」ということじゃないかしら。
睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合
専門の医師に相談しましょう。
適切な治療を受けることが大切です。
アレルギー性鼻炎の場合
洗いながすなどして、アレルゲンとの接触を避ける、就寝前に鼻を洗浄するなどが効果的です。
鼻中隔偏位が原因の場合
耳鼻咽喉科での診察を。
場合によっては手術が必要なことも。
肥満が原因の場合
健康的な食生活と適度な運動で、体重を管理することが大切です。
肥満は自己管理を怠っていると見られる場合も。
友人の夫は減量して荒い鼻息もイビキも減ったらしいわ。
寝る姿勢
背中がまっすぐになるような枕を使う、または仰向けに寝ることを心がけましょう。
自分に合う枕が大切かもしれませんね。
アルコール飲料
なるべく避けましょう。
アルコール飲料を飲んで寝た家族は、鼻息だけでなく、とにかくイビキもうるさいのよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
鼻息が荒くなるさまざまな原因とその対処法についてお伝えしました。
鼻の構造的なところから、生活習慣の見直しまで、原因は人それぞれで、その解決策もまた様々です。
時には、自分一人では悩むばかりもしれません。
そんな時は、ためらわずプロである専門の医師に相談することが一番の近道。
鼻息だけではありませんが、自分の体としっかり向き合う時間を持つことも大切ですね。
改善しようと前向きに取り組む姿勢が大切であり、自分と向き合って労ってあげる証拠。
自分のペースで改善しながら、一歩ずつ進んでいきましょう。